米民家に落下した物体はISS(国際宇宙ステーション)の宇宙ごみ
宇宙ゴミの大多数は、大気圏突入時に燃え尽きてしまいますが、一部は燃え残って地上に落下するそうです。
米航空宇宙局(NASA)は15日、今年3月に米フロリダ州の民家に落下した物体は国際宇宙ステーション(ISS)から廃棄された宇宙ごみ(スペースデブリ)の一部だったと認めた。
引用元:YaHoo JAPANニュース
NASAは、落下した物体を分析した結果、「バッテリーを貨物パレットに取り付けるための部品の破片」で、「インコネル合金製で、高さ約10センチ、直径約4センチ、重さは約700グラム」だったとした。
フロリダ州ネープルズ(Naples)在住のアレハンドロ・オテロさんは先月8日、物体が自宅の「屋根と2フロアを突き破り」、あやうく息子に直撃するところだったと
宇宙ゴミ(スペースデブリ)とは
宇宙ゴミ(スペースデブリ)とは、地球の周りを周回している人工衛星やロケットの破片など、不要になった人工物体のことを指します。具体的には、以下のようなものが含まれます。
・運用を終えた人工衛星
・故障した人工衛星
・打ち上げロケットの上段部分
・ミッション遂行中に放出された部品
・爆発や衝突によって発生した破片
宇宙ゴミの現状
現在、地上から追跡されている10cm以上の宇宙ゴミは約2万個、1cm以上は50~70万個、1mm以上は1億個を超えると推定されています。これらの宇宙ゴミは、秒速数万kmという速度で飛び回っており、人工衛星や宇宙船と衝突すると、大きな被害を与える可能性があります。
【高度2,000km以下の軌道を周回するスペースデブリの分布】
NASA employee - http://orbitaldebris.jsc.nasa.gov/photogallery/beehives.html#leo, パブリック・ドメイン, リンクによる
宇宙ゴミ対策
宇宙ゴミ対策としては、以下のような取り組みがあります。
【デブリ発生抑制】
ロケットの打ち上げ時に発生するデブリを減らすための技術開発が進められています。具体的には、ロケットの構造を改良したり、デブリを燃焼させる装置を開発したりしています。
【デブリ除去】
すでに軌道上に存在するデブリを除去するための技術開発も進められています。具体的には、デブリを捕獲して地上に落下させる装置や、デブリをレーザーで破壊する装置などが開発されています。
【国際協力】
宇宙ゴミ問題は、国際的な協力で解決する必要があります。各国が協力して、デブリ発生抑制やデブリ除去の技術開発を進め、宇宙ゴミのない安全な宇宙空間を実現することが重要です。
スペースデブリ イメージ画像[Powered by DALL·E 3]