【シニアフルフィルメント】60代の新しい冒険の始まり

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4月25日『初任給の日』がトレンド入り! 亡くなるまで飲んでくれなかった父親のために初任給で買ったウイスキー

4月25日『初任給の日』がトレンド入り! 私は初任給で父親にウイスキーを買いました。

しかし、亡くなるまで飲んでくれませんでした。

 

 

 

父親のために初任給で買ったウイスキー

今から40年前位の話です。18歳で実家を出て、他県で仕事をしながら定時制の専門学校に通ってました。初任給をもらった週末、実家に帰るとき父親にウイスキーを購入しました。18歳の私には何を買っていいかわからず、当時、とりあえずまぁまぁ高い「オールドパー」を選びました。

喜んでくれると思い、渡しましたが父親は「おぅ」と言っただけで、たいして喜ぶ顔も見せず受け取りました。

自分は仕事と定時制の専門学校で忙しく、あまり実家には帰りませんでしたが、帰るたびに確認すると、「オールドパー」はサイドボードの中
封も開けておらず飲んだ形跡もありません。

父親はお酒が好きで、もちろんウイスキーも飲んでいたのに結局、亡くなるまで私が初任給で購入した「オールドパー」は飲んでくれませんでした。

まぁ誰にも好き嫌いはあるし、世間的に見たら高い酒でもないし、渡した時あまり喜んでいなかったので嫌いだったのかなぁと思っていました。

 

娘がお土産に買ってきてくれたビール

私の娘はハンガリーに留学してました。留学して半年くらいたったころ帰国時にハンガリーのビールを買ってきてくれました。

 

私はとても嬉しく涙が出そうでした。ハンガリーのビールということが嬉しいのではなく、荷物が重かっただろうなぁとか(500ml缶が3本)、遠く離れていても私のことを想ってくれた事とか、忙しい中私が好きな物を考えてお土産を買うために時間を使ってくれた事とか・・・
そんなことが嬉しくて、嬉しくて、その気持ちが、心使いが・・・
そんな事を思うと気軽に飲むわけにはいけません。もったいなくて。
あれ、この気持ち  この感覚・・・

親の気持ち

きっと私の父親もこんな気持ちだったんだと気づきました。
感情を顔に出す人ではなかったので、また昭和ひと桁生まれの男だったので言葉数も多くなかった。
後で母親に聞きましたが、父親は晩酌する時たまに「オールドパー」をサイドボードから出し、それを見ながら安いウイスキーを飲んでたそうです。

 

 

でもやっぱり「オールドパー」飲んで、味わって欲しかったなぁと思います。
私はいつか娘が結婚式を挙げたら、その夜一人でハンガリービールを飲もうと思ってます。

 

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