「空飛ぶ基地局」「HAPS(ハップス)」とは?
HAPS(ハップス)は、High Altitude Platform Stationの略称で、日本語では高高度基地局プラットフォームと呼ばれます。
- 「空飛ぶ基地局」「HAPS(ハップス)」とは?
- 【ドコモ、26年に空飛ぶ基地局を商用化】
- 【空飛ぶ基地局」「HAPS(ハップス)」とは?】
- 【NTN(Non-Terrestrial Network:非地上系ネットワーク)】
- まとめ
【ドコモ、26年に空飛ぶ基地局を商用化】
NTTドコモは3日、携帯電話の空飛ぶ基地局と呼ばれる「HAPS(ハップス)」事業について、2026年中の商用化を目指すと発表した。地震などで通信障害が起きた際に早期復旧できる体制の構築を目指す。
引用元:© 一般社団法人共同通信社
【空飛ぶ基地局」「HAPS(ハップス)」とは?】
HAPS(ハップス)は、High Altitude Platform Stationの略称で、日本語では高高度基地局プラットフォームと呼ばれます。 簡単に言えば、成層圏を飛行する無人飛行機に基地局の機能を搭載したものです。
HAPSの特徴
1. 広範囲なエリアをカバー: 1機で約10万平方kmのエリアをカバーでき、地上基地局ではカバーできない山間部や離島などの地域でも通信が可能になります。
2. 低遅延・高速通信: 衛星通信よりも地上に近く、通信速度が速く、遅延も少ない通信が可能です。
3. 災害時の通信インフラ: 地震や津波などの災害で地上基地局が被災した場合でも、HAPSは飛行を続けて通信を提供することができます。
4. その他: 農業や物流などの分野におけるIoT機器の通信や、地球観測などにも利用できます。
HAPSの開発状況 HAPSは現在、世界中の企業や研究機関によって開発が進められています。 ソフトバンクは、米HAPS社と提携し、日本国内でのHAPS事業を推進しています。2023年には、国内初のHAPS試験飛行を成功させました。
【NTN(Non-Terrestrial Network:非地上系ネットワーク)】
NTNは、地上基地局に加えて、宇宙空間や成層圏にある通信衛星や高高度無人航空機(HAPS)などを利用して、地上では電波が届きにくい地域や、災害で基地局が被災したエリアでも通信を実現するネットワークです。
NTNを利用することで、地上基地局のみのネットワークよりも高速な通信が可能になる場合があります。 NTNを利用することで、救急隊や消防隊などの緊急機関が情報共有を行うことができます。 海上・航空における通信: 船舶や航空機は、地上基地局の電波が届かない海や空の上でも、NTNを利用することで通信が可能になります。
NTNにおいては、イーロン・マスクさんが設立したスペースX社のStarlinkが先頭を走っているようです。Starlinkはすでに5000機を超える衛星を飛ばし、世界中で衛星によるブロードバンドサービスを提供中です。
NTNは、6G時代に向けた技術として期待されています。
まとめ
「HAPS」は太陽光発電機を積み、バッテリーに充電しつつ、飛行を続け、通信を提供します。日本上空を飛行する緯度の場合、バッテリーや通信機器を搭載しつつ、長時間、飛行するには太陽光が足りないという課題があ流ようですが、今後、HAPS技術はさらなる研究開発と実証実験を経て、商用サービスとしての実現に向けて進んでいくでしょう。この技術がもたらす影響は計り知れず、通信の未来を大きく変える可能性を秘めています。