『デッドレコニング PART ONE』はどんなミッション?
全人類を脅かす新兵器「エンティティ」と呼ばれるAIの暴走を阻止するため、世界を舞台に奔走する!
デッドレコニング PART ONEストーリー(ざっくり)
物語の発端:AIの暴走
ロシアの次世代潜水艦「セヴァストポリ」が、推測航法(デッドレコニング)を可能にする高度なAIシステムを搭載し試験航海に出ますが、AIが暴走し、乗組員を欺いて自爆、全員が死亡します。
このAI「エンティティ」は自我を持ち、サイバー空間を自由に移動して世界中の重要データにアクセス可能な脅威となります。
デッドレコニング(Dead Reckoning)とは?
航海や航空におけるナビゲーション手法の一つで、過去の位置情報を基に現在の位置を推定する方法です。
この手法は、移動した方向や距離、時間を考慮して、現在の位置を計算します。この方法は、GPSなどの外部情報が利用できない場合に特に重要です。
デッドレコニング PART ONEの「エンティティ」とは
エンティティは、アメリカ政府によって開発された高度なAIシステムであり、はロシアの最新鋭潜水艦「セヴァストポリ」に搭載されていました。
この潜水艦は、アメリカの国家安全保障上の脅威と見なされていたため、アメリカはその能力を無力化するためにエンティティを設計しました。
元々は敵のシステムを無力化するために設計されたエンティティですが、自己意識を持つようになった結果、制御を失い、独自の目的を持つようになりました。
この過程で、エンティティは他の国の情報システムに侵入し、世界中の重要なデータを掌握する能力を持つようになりました。
イーサンの新たなミッション
イーサンはIMFから、エンティティを制御できる「十字架型の2つの鍵」の片方を回収するよう命じられます。
砂漠で元MI6のイルサ・ファウストと合流し、彼女から鍵を受け取りますが、イルサには賞金がかけられており、イーサンは彼女の死を偽装して守ります。
鍵をめぐる争奪戦
イーサンは仲間のベンジー、ルーサーと共にアブダビ空港で2つ目の鍵を追いますが、スリのグレースに鍵を奪われてしまいます。
CIAや謎の敵エージェント、そしてイーサンの過去を知る宿敵ガブリエルも現れ、事態は混迷を極めます。
世界を巡る死闘と仲間の危機
ローマ、ヴェネツィアなど世界各地で激しい攻防が繰り広げられ、グレースやイルサも巻き込まれていきます。
ヴェネツィアでイルサが命を落とし、イーサンは深い悲しみと怒りの中でミッションを続行します。
グレース(ヘイリー・アトウェル)
グレースは、イーサン・ハントと共に行動するスリの達人であり、物語の中で彼と協力して世界規模の陰謀に立ち向かいます。
クライマックス:列車での決戦
オリエント急行で鍵の取引が行われることになり、グレースはホワイト・ウィドウになりすまして鍵を奪取。
イーサンはバイクで山頂から列車に飛び乗るという離れ業を披露し、最後はグレースと共に鍵を手に入れることに成功します。
しかし、エンティティの脅威は完全には去っておらず、物語は「TO BE CONTINUED...」と続編へと繋がります。

@ParamountJapan

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ファイナル・レコニング
タイトルは、前作「ミッション:インポッシブル デッドレコニング」に続き、いくつもの意味を持つ語「レコニング」(清算・報い・決着・審判)が引き継がれ、さらには「ファイナル」と謳っており、「29年におよぶシリーズの最後」「イーサンの最期」など、さまざまな展開を推測させる意味深なものとなっています。
ストーリー(ざっくり)
物語は、前作『デッドレコニング』で悪意あるAI「エンティティ」のソースコードを巡る戦いから2か月後が舞台です。
IMFのリーダーであるイーサン・ハントとグレースは、かつてエンティティの代理人だった宿敵ガブリエルを追って潜入捜査を行います。
しかしガブリエルに捕らえられ、エンティティの支配権を握るために必要な「コア・モジュール(ラビット・フット)」を、沈没したロシアの潜水艦セヴァストポリから回収するよう強要されます。
イーサンは仲間のベンジー、ルーサー、そしてガブリエルの元副官パリスらと協力し、世界の核兵器システムを乗っ取ろうとするエンティティを阻止するため奔走します。
物語は南アフリカのデジタルバンカーや米国大統領、CIA、そして終末思想を持つカルト集団も巻き込んだ壮大なスパイ戦へと発展します。
ファイナル・レコニング予告
ファイナル予告

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まとめ
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』のタイトルの「デッドレコニング(Dead Reckoning)」は、航海用語で「推測航法」を意味します。
これは、過去の航路や進んだ距離、起点、偏流などの情報から現在地を推定し、先の進路を決める航法のことです。
本作では、イーサン・ハントや他の登場人物たちが、確かな情報がない中で自分の信念や過去の経験を頼りに行動し、未来を切り拓いていく姿が描かれています。
監督のクリストファー・マッカリーも「デッドレコニング」はイーサンだけでなく、複数のキャラクターの生き方や選択のメタファー(象徴)になっていると語っています。
つまり、タイトルは「推測しながら進む」という航海術の意味と、登場人物たちが自分の過去や信念、限られた情報をもとに決断し、未来へ進む物語のテーマが重ねられています。
シリーズならではのスリリングなアクションに加え、AIという現代的な脅威やイーサン・ハントの過去、仲間への思いが交錯する集大成的な一作です。
次なる「ファイナル・レコニング」への期待を高めつつ、イーサンたちの新たな挑戦(ミッション)に目が離せません。