スタバ「紙ストロー」やめるってよ！ところで『バイオプラ』って何？
スターバックスコーヒージャパンは2025年1月から紙ストローを植物由来のバイオマスプラスチックストローに切り替えると発表しました。
- スタバ「紙ストロー」やめるってよ！ところで『バイオプラ』って何？
- バイオプラとは
- スターバックスが使用する「生分解性バイオポリマー Green Planet®」のストロー
- スタバのストローの「バイオプラ」への変更についてSNSの意見
- まとめ
スターバックスは、紙ストローから植物油などを主原料とするバイオマス素材の「生分解性バイオポリマー Green Planet®」製のストローに切り替えます。
バイオプラとは
バイオマスプラスチック
バイオマスプラスチックとは、植物由来の資源（植物油など）を主原料として作られたプラスチックの一種です。従来の石油由来のプラスチックと比べて、環境負荷を低減できる点が大きな特徴です。
特徴
原料：トウモロコシやサトウキビなどの植物由来資源を使用。
カーボンニュートラル：原料となる植物が成長過程でCO2を吸収するため、製造・廃棄時のCO2排出量と相殺される。
化石燃料依存度の低減：石油由来のプラスチックと比較して、限りある化石資源の使用を抑制。
スターバックスが使用する「生分解性バイオポリマー Green Planet®」のストロー
スターバックスの「バイオプラストロー」は、植物由来の素材を使用した環境に優しいストローです。具体的には、カネカ社の「生分解性バイオポリマー Green Planet®」を採用しており、バイオマス度99%を誇ります。このストローは、飲み心地の良さと環境負荷の低減を両立しており、2025年1月から沖縄県内で先行導入され、3月から全国に拡大される予定です。
生分解性バイオポリマー Green Planet®
「生分解性バイオポリマー Green Planet®」は、「株式会社カネカ」さんが開発した環境に優しいプラスチック素材です。主な特徴は以下の通りです。
原料と製造方法：植物油を摂取した微生物が体内に蓄えたポリマーから製造されます。
生分解性：海水や土壌に存在する微生物により分解され、最終的には二酸化炭素と水になります。
分解環境の多様性：コンポスト環境、一般土壌環境、水中環境、さらには低温で微生物が少ない深海でも分解が進行します。
用途：ストロー、レジ袋、カトラリー、食品容器包装材など、幅広い用途での利用が期待されています。
環境貢献：二酸化炭素の排出量削減や地球環境保全に貢献します。
認証：日本、欧州(EU)、米国などの食品接触物質リストに登録済みです。
その他の認証：バイオマス由来の「バイオマスプラ表示・グリーンプラ表示」や海水中で生分解する「OK Biodegradable MARINE」などの認証を取得しています。
Green Planet®は、他の生分解性プラスチック（例：PLA）と比較して、より多様な環境下で分解が可能という特徴があります。この特性により、自然環境への負荷を軽減しつつ、プラスチック製品の利便性を維持することができます。
スタバのストローの「バイオプラ」への変更についてSNSの意見
スターバックスが2025年1月から紙ストローを植物由来のバイオプラスチックストローに切り替えることを発表したことに対し、SNS上では多くの意見が寄せられています。特に、紙ストローに対する不満が多く見られ、
「時間が経つとふやける」
「味わいが変わる」
「紙ストローマジで嫌でした」
「唇に貼りつくから苦手だった」
「飲むの遅いからストローが曲がって吸えなくなる」
といった声が上がっていました。このため、バイオマスプラスチックストローへの切り替えは、多くの顧客から歓迎されているようです。
一方で、バイオマスプラスチックストローへの切り替えについては、
「超朗報ですね！」
「本当に嬉しい」
といったポジティブな反応も多く見られました。
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まとめ
スターバックスの紙ストローからバイオマスプラスチックへの移行は、環境配慮と顧客満足度の両立を目指す試みです。この新しい「生分解性バイオポリマー Green Planet®」製ストローは、以下の点で注目に値します。
環境への配慮：バイオマス度99%で、海水中や土壌中で自然分解される特性を持ち、CO2排出量と廃棄物量の削減に貢献します。
顧客体験の向上：紙ストローの欠点であった「ふやける」「味が変わる」などの問題を解決し、飲み心地の良さを提供します。
循環型社会への貢献：化石燃料依存度の低減とカーボンニュートラルな特性により、持続可能な社会の実現に寄与します。
しかし、バイオマスプラスチックにも課題があることを認識する必要があります。環境への影響や原料競合の問題など、完全な解決策ではない点に留意が必要です。
分別の課題：一般家庭から排出される廃棄物において、生分解性プラスチックと非生分解性プラスチックを分離する作業が確立されていません。
リサイクルの問題：生分解性プラスチックと非生分解性プラスチックが混入した際のリサイクル方法が確立されていないため、リサイクルが困難になる可能性があります。
本当に全部分解するのか？
A:生分解させる環境次第です（アスファルトの上では分解し ません）。日本では、たい肥化（コンポスト化）設備も普及して いません。
色々な問題や課題はありますが身近なところから個人個人の環境配慮への意識が大切だと思います。
