昆虫大好き「丸山宗利」さんはどんなかた?

丸山宗利さんは、日本の著名な昆虫学者で、九州大学総合研究博物館の准教授を務めています。
「丸山宗利」さんプロフィール
基本情報
名前: 丸山 宗利(まるやま むねとし)
生年月日: 1974年4月30日
出身地: 静岡県(育ちは東京都)
学歴
・東邦大学理学部卒業
・北海道大学大学院農学研究科博士課程修了(博士号取得)
職業: 九州大学総合研究博物館 准教授
経歴
幼少期と昆虫への目覚め
丸山宗利(まるやま むねとし)さんは1974年に静岡県で生まれ、その後東京都で幼少期を過ごしました。
丸山さんの昆虫への興味は、3歳の時にコカマキリと出会ったことがきっかけで始まりました。
都会という環境で昆虫に出会える機会が少ないからこそ、それぞれの虫に執着し、絵本よりも図鑑をめくるという子供時代を過ごしました。
小学校時代には、昆虫だけでなく植物やその他の生き物にも強い興味を持ち、部屋中に水槽や鳥かごを置いて世話をする日々を送りました。
学業と研究の道
中高時代には登山部に所属し、自然への関心を深めました。大学進学の際には、絶滅の危機にあるアホウドリを救った研究者の姿に感銘を受け、東邦大学理学部生物学科に進学しました。
大学では昆虫の研究を始め、特にアリと共生する昆虫に興味を持つようになりました。大学院では北海道大学大学院農学研究科に進学し、博士号を取得しました。
研究者としてのキャリア
丸山さんは、国立科学博物館やシカゴのフィールド自然史博物館で研究員としての経験を積んだ後、2008年から九州大学総合研究博物館の助教として勤務しています。
2017年には准教授に昇進し、アリやシロアリと共生する昆虫の研究を専門としています。彼はアジアにおけるこの分野の第一人者として知られ、数々の新種を発見しています。
日本動物学会「動物学教育賞」受賞
受賞理由
・昆虫の出版・展示活動やメディア出演などを通じ、多様な昆虫の魅力や生態を社会に広く普及啓発した功績が評価されました。
・生きた昆虫約2800種の写真図鑑制作、子ども向けの科学相談番組出演など、その教育的・啓蒙的貢献が大きなポイントです。
アリやシロアリと共生する昆虫の研究
丸山宗利さんは、アリやシロアリと共生する昆虫(好蟻性・好白蟻性昆虫)の多様性と進化に関する研究をライフワークとしています。
研究対象と特徴
・アリやシロアリのコロニーの中で共生する昆虫(ハネカクシなど)が対象で、彼らは寄主昆虫の社会性に適応し、身体的・行動的な特性を進化させています。

・好蟻性昆虫はアリの社会に入り込み、アリの分泌物を利用したり、餌を分けてもらうなどユニークな生態を持っています。
好蟻性昆虫
好蟻性(こうぎせい)昆虫とは、生活の一部または全部をアリの巣の中で、アリとの複雑な関係を築いて暮らす昆虫の総称です。
アリが運ぶエサを盗み食いする、アリから蜜をもらう、あるいはアリの幼虫や弱ったアリを捕食するなど、その生態は様々で、シジミチョウの幼虫、ハネカクシ、アリヅカコオロギなどが代表例です。
【北海道の生き物】自宅の庭で好蟻性生物を探す

gecko Channel /生き物研究室
研究内容と意義
・世界各地でのフィールドワークによって、多数の新種を発見し、形態・行動・化学特性など多面的に解明しています。
昨日はバーチェルグンタイアリの行列から好蟻性昆虫をいろいろ採集できた。ものすごく調査されている場所だし、ものすごく調べられているアリなのに、新種と思しきハネカクシが採れた。アリの幼虫にくっついていた。体長は2ミリほど。 pic.twitter.com/ZI7cSa8S2d
— 丸山宗利 Maruyama🍥 (@dantyutei) November 24, 2015
・特に、サスライアリと共生するハネカクシ科の昆虫の形態的多様性や進化、適応放散を分子系統や化学分析、行動観察などの手法で調査しています。
・日本では好蟻性昆虫の専門的研究者が少なく、その多様性解明は生物多様性理解にも貢献しています。
主な成果と応用
・150種以上の新種や新属を発見、発表。
・研究成果は多くの論文や書籍(『アリの巣をめぐる冒険』など)で一般向けにも発信されています。
・社会性昆虫と共生する昆虫の進化過程や相互作用の仕組みなど、進化生物学・生態学の重要な知見を提供しています。
丸山宗利さんの主な人気書籍
『昆虫はすごい』(光文社新書)
丸山さんの代表作で、昆虫の驚きの生態を一般向けに易しく解説。最も登録・レビューが多く、ベストセラーとなっています。
『カラー版 昆虫こわい』(幻冬舎新書)
フルカラーで、精緻な写真とともに解説されており、昆虫の造形の不思議さを直感的に味わえます。
造形的にインパクトの強いものや、奇妙な習性を持つ昆虫が多く取り上げられており、「気持ち悪い」と「すごい」の間を行き来する感覚が得られると評判です。
『昆虫学者、奇跡の図鑑を作る』(幻冬舎新書)
この図鑑は、従来の標本ではなく、生きた昆虫の写真を使用することを目指しており、子供たちに昆虫の美しさと多様性を伝えることを目的としています。
まとめ
丸山宗利さんは、幼少期からの昆虫好きが高じて専門家となり、九州大学総合研究博物館で准教授として活躍しています。彼の研究は、特にアリやシロアリと共生する昆虫の多様性と進化に焦点をあて、多数の新種発見や生態・形態の解明に貢献しています。
国内最大級の昆虫標本を管理しつつ、世界各地で現地調査を行い、その成果は数多くの学術論文や一般書籍、メディアを通じて広く社会に発信されています。
丸山さんの研究と教育活動は、生物多様性の理解促進と昆虫文化の啓発において重要な役割を担っており、昆虫学の第一線で国内外から高い評価を受けています。



